miccaで4$
最近焦って読んでしまう。 読みたい本がいっぱいあるから。 でも読むのが遅い・・・ジレンマ。
『白洲次郎的』 勢古浩爾
面白い。
白洲次郎の言葉・行動・身近な人からの彼を評する言葉などを通して、
白洲次郎の根底にある原則を紐解く。
主人公は白洲次郎のようだが、実は、作者本人のような内容である。
結局誰も「白洲次郎」ではないのだから、
「白洲次郎的」に生きられるようにするには?
を辛辣に自分の言葉で述べている所が、好感が持てる。
かといって、白洲次郎の全てが素晴らしい、と褒め称えるわけではなく、
冷静に一歩ひいて、白洲次郎が生きた時代と現代とも照らし合わせながら、
客観的に見ていて、良い。
作者の言葉のチョイスが面白いし、乗りに乗って筆が進んでいる時、
ふっと、「ハッ!自分も相当な俗物だ!戒めなければ」
と、思い立てば、「自分にも言っておく、この俗物が!」
と、突然、自分を叱責したり、この作者もまた、面白い。
白洲次郎の言葉(本文より)
「一番嫌いな人間のタイプは?」
「ウソをつく奴」
だそうで、これを大手を振って言える事がスゴイよな。
って事は、ウソをついた事がないという事なわけで。
「ウソをつく必要がない。」
と述べられていた。稀有な御方だ。
作者の見解
「隠すべき過去がない。隠すべき現在がない。隠すべき未来も無い。
(中略)
守るべき自分がない。糊塗すべき自分がない。粉飾すべき自分もない
のである。」
ぅわーー!
そんな人って、お釈迦様くらいしかいないのではないかと思ったが、
いらっしゃるんですね。
もう、わたくしごときなぞ、粉飾・糊塗・保身だらけですわ。
「強気をくじき、弱きを助け」を地で行くような御方だったようで、
目下の者、女・子供には滅法優しかったそう。
白洲次郎の痛快なエピソードも沢山知ることが出来る一冊で、
何を成したか、に関係なく、人として尊敬出来、倣いたい気持ちになる。
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