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最近焦って読んでしまう。 読みたい本がいっぱいあるから。 でも読むのが遅い・・・ジレンマ。

カテゴリー「食」の記事一覧

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「日本で一番まっとうな学食」山本 謙治


こんな学校が我が県にあったら、子供を通わせたい。

埼玉県は飯能市にある「自由の森学園」という学校の学食の話である。

化学合成農薬を使用しない農作物や抗生物質を与えていない肉など、
安全な食材を使う。

食品添加物を使用せず、栄養士などの肩書きを持たない、
普通の主婦の手作りの食事。

余った食べ物は、次の食事に回し、残食が究めて少ない、稀有な学食である。

寮を備えている為、こちらの学食では3食を作る。それゆえ、朝食で余ったひじきを、昼食のひじきゴハンに。
などという、機転を利かすことが出来る。

給食・学食・社食。
どれをとっても、その残食率は、高い。

日本の食の廃棄量は、世界一とか言われているが、
きっと、そうだろう。
世の中には、食うや食われずの人が沢山いるのに。

まっとうな食事をすると言う事は、
食事を作ってくれた人に感謝。
食材を作ってくれた人に感謝。
他の命を頂いている事に感謝。

まっとうな食事をしていないと、そのココロを失う事になると思う。

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『いのちの食べかた』 森 達也


「魚市場はテレビに映るのに、食肉市場はなぜテレビに映らないのだろう?」
という疑問から入って行く。

このシリーズ本が中学生以上向けということで、
とても解かりやすく書かれている。
でもちょっと、森氏の語り口調が、子供扱いし過ぎてるキライがある。

そして、「部落問題」「戦争」が着地点になっている。

「部落問題」を知りたいと思い、この本を手に取ったので、
日本が肉を食べるようになった歴史から、
日本に根付いていた「すべての物にいのちが宿るというアニミズム」の考え方と
仏教伝来時に「動物の殺生を禁じる教え」などによるところから「部落問題」が始まっているような事が解かり、参考になった。

「部落問題」を簡単に説明出来ないのは、ものすごく長い年月をかけて、
日本人の心の中に定着していった考え方、感じ方、あうんの呼吸のような、
「なんとなくイヤだ」という、明確に出来ない感情に因るところなのだな。

ものすごく考えさせられたし、為になった。
でも、ちょっと、題名と内容にギャップがあるね。
わたしは、部落問題を知りたかったから、参考になる本と思うが、
タイトルから入ってきた人は、アレ?と思うかもしれない。

そして、最も共感できない一言があり、ひっかかる。
「ベジタリアンにでもなるしかない」
という言葉。

植物達にも「いのち」があるという事は、思い出さなかったのかな?
これにはいささか疑問が残った。

「知る事」「考える事」「想像する事」「悩む事」を忘れないように。
という、メッセージが一冊を通した、森氏の言いたかった事かな、と思う。

そういう事は、時々、誰かに言ってもらわないと、ホント、忘れてしまう事なので、
だらけた、麻痺したココロに、渇!を入れてくれる、とても良い本でした。

『もやしもん 1・2巻』 石川 雅之

もやしもん。
面白かった!まだ二巻までしか読んでないけど。
菌が見えるという稀有な特技(?)を持つ主人公が農業大学へ入学するところから話は始まる。

きたな好き代表のわたくしには、主人公は近づかないだろうな~。菌だらけで(汗)

しかしながら、作中に登場する「除菌好きな女の子」に、

「菌なんて、除ける程度の数じゃないのよ。
 菌を排除するより、上手く付き合って、体を健康で丈夫にする事を考えた方が早いよ」

と諭すシーンなどは、結構好きだったな。
確かに、除菌し過ぎるがゆえに、逆に病気が増えるみたいな結果になってる気がする。
体内に必要な菌が減り、バランスを崩すんでしょうね。

菌達の性というか仕事は、
他の菌を滅ぼしても自分達は栄える。

ということらしい。

自然の摂理と一緒で生き物が二種類以上いれば、諍いが起きるのだそう。
しかしながら、その菌達が共存できる唯一の場所がある!

それが、
おなかの中!

なんですって!
イロイロな菌が、絶妙なバランスで平和に暮らせるよう、健康でいること。
だそうです!
逆を返せば、絶妙なバランスは、少しの事で崩れるんだろう。
すると、健康でいられなくなるっつー事なんだね。

この本の魅力は、勉強になる。
菌達がカワイく、癒される。

にあると思う。

「繁殖する」「発酵、腐敗させる」という意味で、
「かもせー」「かもすぞー」 
って言葉を発しながら、かもしたがっているのがカワイイ。

発酵と腐敗、基本は同じ。
微生物の活動による現象、人間にとって有用なら「発酵」、それ以外は「腐敗」と呼ぶ。

との事。判りやすい!

私達が普段何気なく食べている物達は、微生物達の「かもし」の恩恵なんだね~。
味噌にしろ、醤油にしろ、干物にしろ、パンにしろ、酒にしろ。
発酵なくして、食は語れないくらいの恩恵を受けているんだね。

人類が唯一成功した錬金術。
それこそが酒であり、発酵という菌の力の奇跡。

その叡智にあずかり、ぶどうがかもしたワインを今日も呑もう。
菌に乾杯。

『スローフード大全』 監修:スローフードインターナショナル


図鑑並みの大きさと厚さの本で、読み応えがある。
文章がかたく、少々読みづらく感じるのは否めない。

しかしながら、いちいち納得してしまう。
スローフード教に入信してしまいそうだ。

確固たる信念・理念・理想を追求すると、
それがどんな分野であれ、「宗教っぽい」と言われてしまう。

わたしは、そういうのが結構好きだ。
マニアックだね、は、褒め言葉に感じる。

今の時代、大企業でも間違いを犯す。
エコナにしろ、トクホが聞いて呆れる。

トクホに認定される基準・審査が甘いのか?
そもそも商品開発の時点で解からなかったのか?
発売から相当年数が経っているが、その間に、品質管理などは行わないのか?

とにかくよく解からない事だらけだ。
こうなると、消費者が賢くならないといけないし、
原材料の欄を見て、不思議に感じ、均一のカタチの野菜を見て、なんかおかしい。
気づくべきなのだ。

それはさておき、印象に残った言葉を。

『国の運命は、その食べ方に左右される』


一国の食に対する相対的な傾向が、その国の環境、政治、文化、社会、倫理にまで影響する。

というお言葉。
いちいち納得。

やはり、食べる物・食べる時の状況・食べる環境、
これは、かなり人格形成に深く関わっていると思う。

国を作るのは、一国民であるわけだから、影響するよね。
誰が作ったか解からない物を、
電子レンジでチンして一人で食べさせる。
わたしは、そんな母親にはならないようにしたいと思う。


『おいしい、きれい、ただしい』
スローフード運動の方向性を表現したスローガン。
おいしい=おいしいものをおいしいと感じる正常な味覚。
きれい=地球環境を汚さない、食品の安全性。
ただしい=生産活動に見合った価格、生産者が適正な金額をもらえるシステム作り。

ホント、理想郷のようだけど、自分も始められるところから始めたい。
無農薬野菜を買おうと思うと、大変高いし、普通のスーパーでは売ってないし。
そういった物を作る人が少ないのは事実だと思うが、
無農薬で野菜を育てるのはものすごく大変だと思う。
それに見合っただけの収入が得られなければ、
やり手が少ないのも仕方がない。

無農薬野菜を買いたいと願う人が増えれば、マーケットも拡大するし、
作り手もふえるのではないか?と考える。
微力ながら、マーケット拡大に貢献できたら、と思う。

まぁ、わたし自信が美味しい野菜を食べたい、というのが一番の理由で、
それは、正しい普通の願いだと思っている。

スローフードってコトバが、ちょっと、オシャレで、カッチョ良い風潮なのは、この団体の理念から逸脱するかもしれないが、そういう「向き」があるというのを、まず知ってもらう事から始まるのだと思うので、悪い事では無い気がする。

スローフードジャパンというのも存在し、昔ながらの作物・品種を絶やさないよう努力している。
そのうちの一つに、秋田のハタハタ漁があった。

乱獲によって、ハタハタの数が激減したそうなのである。
秋田県民はハタハタをこよなく愛しているようで、
その文化を絶やさないため、3年間の前面禁漁に踏み切り、海の恵みが戻るのを待ったという。
現在では漁が出来るのは、12月のごく限られた時期で、
1回の漁は30分と決められている。
次代まで豊かな食をつないでいこうという決意に満ちた、
世界に誇るべき持続可能な沿岸漁のモデルなのだそう。 (本文を引用)

一人の力は小さくても、それが重なると、大きなムーブメントとなるのだなと思った。
アタシも、がんばんなきゃ!みたいな気持ちにさせられた。

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