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最近焦って読んでしまう。 読みたい本がいっぱいあるから。 でも読むのが遅い・・・ジレンマ。

カテゴリー「日本の歴史モノ」の記事一覧

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『腐った翼』森 功


カテゴリーを迷いながらも、
「日本の歴史モノ」とすると、ココ意外にないように思えた。
JAL消滅への60年。

を副題とする。

「腐った翼」その題名が面白くて、読む気持ちになったのである。

今から60年前と言われて、すぐに思いつくのは、太平洋戦争直後、ということだ。
それもそのはず、敗戦で大日本航空という日本の航空会社は、
アメリカに事実上消滅させられる。

その後、アメリカ主導の国営航空会社として発足するのが日本航空であった。
「アメリカ主導」「国営企業」というところに当然ながらひっかかりを覚える。
機材もパイロットも管制官もアメリカ人だったという時代だったのだ。


白洲さんは、「戦争に負けたのであって、アメリカの奴隷になったわけではない」
と、言い放ったそうだが、戦争とは、そんな生やさしいものではなかったのではないか?と思う。

何故、戦争をするかといえば、相手国を自分の都合の良い様に従わせたいからではないか?

今尚、日本は、アメリカの属国のような存在になっているのは、そういう事なのではないか?

とにかく、アメリカがそんな横暴を振るっていた時代である。

そんな中、大事故が起こり、事故の責任逃れの嘘、時間稼ぎによる救出の遅れ、
乗員全員死亡という惨事を招く。

そこからナショナルフラッグキャリアの確固たるものを築きたいと、
躍起になった気持ちは大変認めたい。

しかしながら、その初心というものは、すぐに忘れちゃうモノなのだろうか?
それはドコへ行ったのだろうか?

成れの果ては、天下りの温床、政治家が自分の都合の良いように動かすような企業。
航空会社がホテルや不動産を買う、ってのも、そもそもおかしいし、アホみたいな先モノ取引にも手を出し、アホみたいに失敗。それでも、隠れ国営企業、立ち行かなくなれば、なんとか政府の銀行がカバーして、
やってきた。

全然、株式会社じゃねーし。

1民間会社が、これだけの負債を負って倒産って、何の努力も、何の知恵も、なかったって事実しか残らない。

「アメリカの権力が振るわれる世の中から脱却したい」と思ったあの気持ちをもってしたら、
その翼が腐る事はなかったのではないか?と思うのだが。
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『父は、特攻を命じた兵士だった』小林 照幸


副題に人間爆弾「桜花」とともに
とある。

題名のインパクトがすご過ぎる。


決戦兵器である特攻機を思い浮かべるとき、搭乗した隊員へ気持ちがゆく。

この本を読んで、特攻機に乗り込んだのは一人でも、一機で飛んでいくわけではなく、援護する戦闘機30機、と、編隊を組んで出撃するのだそう。
編隊全員が特攻機に乗り込む気持ちを持ち、散華したのだと思った。

「散華」という言葉があまりに美しく聞こえた。
その言葉の美しさは、命をかけた若者達の命のきらめきなのだろうと思う。

●月●日、桜花隊、出撃の命令が下り、桜花に搭乗する部下を選出する役目にあったのが、主人公の林 冨士夫氏である。
戦争末期、大尉の位にあった林氏は、23歳だったそう。
若干23歳の青年がその様な重責を負っていたとは。

出撃命令を下す部下は、林氏よりも年下の者たちばかり。
もう、それだけで泣けてくる。

20歳そこそこの部下達が、いささかの狼狽も見せずに、命令を受け止め、
飛び立つ姿に涙する、林氏の話は、泣ける。

出撃前、搭乗員同士で
「靖国神社の御神門を入って、右から二番目の桜の木の下に集まって再会しよう」と約束を交わして飛び立ったのだという。

靖国神社を首相が参拝して何が悪い!
戦争で犯してきた罪を肯定する意味ではなく、お国の為に命を掛けた先人達への感謝の気持ちと、平和を維持し続ける気持ちを新たにする為に参拝する。それが悪い事だとする人は居ないと思うのだが、なんで、靖国問題が解決しないのだろうか?

『奪還―引き裂かれた二十四年 』蓮池 透

 
世の中には、腹が立つこと、苛立たしく思う事、
いっぱいあるけど、自分が生きている、日本に対して、
「この国に生きていたくない」と思う事は、ナショナリストのアタシとしては、 そこまで思う事はなかった。 「どうしようも無いな」と思う事はあれど。 蓮池透さんのこの本を読むと、
基本的人権の尊重が聞いて呆れる場面に、数え切れないくらい出くわしたのだなぁ、
と想像する事しか出来ない。
薫さんら、5人とその家族が還って来たとしても、未だ、全く、解決を見ない、
許されざる事件だと思う。

かと言って、これまで、あたしが何か、「した」事はない。
誰も、何も「して」ない。

透さんの言葉では、
「たまたま、北朝鮮の切り札と、日本の利害関係が一致したタイミングが合った」だけ。
ほんとに、それだけの希少なタイミングが合致し、5人の方々は還る事が出来たのだなぁ。
「引き裂かれた24年」以上になったかもしれないし、
「引き裂かれて●●年継続中」の事件なのだな。
「自分の家族、親戚、友人、が拉致されたら・・・」と日本人の誰もが、親身になっていなかった(今も、なっていない)。
今、あたしに何が出来るのだろう?
やはり、「知ろうとする気持ち」しかないと思った。
実際に、同じ痛みを伴う事は出来ないから。
風化しつつある、この事件を忘れちゃいけないし、知らないといけないと思った。

『恋する幕末』 加来耕三 + 嶋健一郎


「まえがき」でかなり期待が膨らみ過ぎた為、ちょっと残念な内容だった。

「幕末を生きた男と女の恋の鞘当をお楽しみクダサイ」的なまえがきで、いやがうえにも期待が高まろうというもの。
歴史が苦手なアタシでも知っている名の知れた有名人達の恋のエピソードが満載なのね!

ぅぅ~~~ん。恋のエピソードが浅い。
まぁ~よく考えてみたら、恋愛なんぞは、当人同士しか知らない事ですからね~
ちょっとの伝聞から広げた話、だったりするわけですな。
そりゃ、仕方が無いか。
しかしながら、時代背景や政治的動きなどはしっかり書かれていたので、
日本史が苦手なわたしには読みやすい一冊だったとも言える。

あと、わたし的には、何時の時代・何処の場所でも、そこにその時根付いている習慣・風俗・社会通念などにはとても興味がある。
そういった細かいニュアンスの日常的な描写や解説も多く、それはとても面白かった。
現代社会ではとても考えられないような事が当時では「当たり前」だったわけで。
「当たり前」は、永遠に続く物なのではなく、移り行くものなのね、と実感した次第です。

『白洲次郎の日本国憲法』 鶴見紘


題名から察するに、日本国憲法草案から制定までの苦悩や憤り、
白洲次郎氏のホンネを拝聴できるのだろう、と期待が大き過ぎた。
日本国憲法に携わった話はほんの少ししか記載されていないのが、
不満である。
題名を改めたほうが良いのでは?などと厚顔無恥な私のような者にさえ思われてしまう、少なさ。
その時歴史が動いたで拝見した以上の事は書かれていない。
白洲次郎と時代の車とか・・・どうだろう?大きなお世話であるが。

更にマイナス意見を述べるならば、書き方が上手でないと思う。
突拍子も無く、白洲次郎に無関係の話が出てきたり、
主語が誰か解かりづらいところがある(←わたしの理解力不足が大きいが)

知りたいことが書かれてなかったと言う不満を伏せるならば、
次郎氏の人となりをさらっと知る上では良かった。

しかしながら、筆者の主観が多く、偏りがちな気がした。

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