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最近焦って読んでしまう。 読みたい本がいっぱいあるから。 でも読むのが遅い・・・ジレンマ。

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『オーストラリアで大の字』 小栗左多里

小栗さんのマンガは大好きである。
ゆる~い感じと、クールな言い回しが好きである。 

オーストラリアでも、いろんな事にチャレンジしててうらやましい。
一体何日間の取材旅行だったのだろう?とやらしい事を考える。

高いトコロが苦手なアタシは、
「アブセイリング」という、山というか、崖をロープ一本で降りて行くスポーツにチャレンジしてる様、
ハーバー・ブリッジのクライムなんかは、読んでるだけでも、ぞわっ、として来た。

フィリップ島という、政府が土地を買い取って、ペンギンの保護区域に指定してるところに、
ペンギンの巣箱を作りに行く。
という章で、いささか疑問が残った。

ここでは、人間が巣箱を作り、設置し、ペンギンが住める様にしている。

トニーさんがレンジャーの方に質問。
「人間が巣箱を作ってしまっては、ペンギンがなまけてしまわないのですか?」

トニーさんの疑問はもっともだと思う。

レンジャーの方の返答に疑問。
「実はその通り、家を作らなくなっています。
でも、そもそも、ここは、巣が作れないところだったから、
ここに住まわせようと思うと仕方が無いんです」

おい、ちょっと待て!
保護区域って、ペンギンの生息地を保護するものなんじゃないの?

それでは、極端なハナシ動物園と一緒じゃないのか?
人間の勝手で、ペンギンよ、ここに住め!
でも、ここじゃ、巣を作れないよね、じゃあ、私が作ってあげましょう。
って、傲慢が過ぎる。
人間が生態系に関わるとロクな事にならないと、思うのだが。

ペンギンが本来持っている巣を作るという野生の能力を奪ってしまったら、
エサを取りに出掛け泳いでいるうち、迷ったりして、
この保護区域以外の地にたどり着いてしまったらどうなるのか?
生きて行けないよね?

保護と過保護をはき違えてはいけないし、
そもそも、人間の勝手で、ここをキミ達の保護区域にしました!
って、ペンギンにとっちゃ、知らんがな、である。

オーストラリア政府に物申したい!
政府観光局にでも問い合わせてみるか。
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『へうげもの 1服』 山田芳裕

武人・古田左介(後の茶人・古田織部)を主人公とする、戦国時代のマンガである。
日本の歴史はからきし弱いので、マンガから入って行こうという魂胆である。

歴史が好きなにゃお氏によれば、史実にのっとているが、
作者の想像があり、アリそうな感じが面白いのだといふ。

ほぉ~、左様ですか。
その史実とやらを知らないモノにとって、願ったりなマンガですわ。
 

疑問に思った事
①群雄割拠の戦国時代に何故に、それほどまでに、茶の湯の道が開かれ、確立するのか。
武人達もがのめり込み、茶会を開く事を願っている。
(それどころじゃないんじゃないの?といふ、疑問)
 
②茶人の千利休が、政治にクチを出し、かなりの影響力を持っていたのは何故なんだろう?
(文化人が政界に進出する現代と同じようなものなのか?)
 
③マンガでは、信長はピアスをし、千利休は身長190センチくらいありそうに描かれ、
秀吉はいやらし~~い感じに描かれていた。

すっごく面白いけど、実際のところどうだったんだろう?

モグタンでも居れば、戦国時代に連れて行ってもらえるのにな。
そういうトコロに歴史のロマンを感じるんだろうか?
 
私的には、左介の「もがっとした馬のお尻」といった様な、独特の表現が面白かった。
マンガで勉強しようと考えると、割とじっくり読む事になり、一冊読むのに結構な時間を要し、また、二度読みしなければ染み付きそうもない。

『寂聴 あおぞら説法Ⅰ』 瀬戸内寂聴


sakuraさんからブッククロッシングに登録済みの本をリリースして頂いた。
ブッククロッシング初参加です。

実際の説法を本に興したので、とても解かりやすかった。
解かりやすい「おハナシ」を混ぜながら、笑いあり、しんみりあり、
身につまされる事はいっぱいの説法でした。

仏教についてのお話も色々あって、とっても勉強になった。
知らなかった事が山ほどあった。
 
百八つの除夜の鐘は煩悩の数、なんて風に聞いたことがあったが・・
仏教的な数字は、数学的な数ではなく、「無限」という事らしい。
 
確かに!
煩悩って百八つしか無いのか~、なんて思っていたが。
人間とは、業の深い生き物ですよね、煩悩が百八つばかりで済むはずがないか。。。
あ、知らなかったのはアタシだけやな・・・。


お寺・神社などを御参りする時、
「どこそこから来た誰々です」と、
ちゃんと名前を言ってから、詳しく神様にお願い事などを伝えてください。
とのこと。
 
そうなんだ、そうなんだ!
全能な神様でも、聞き違えて、他の人に与えてしまう事もあるとか!
 
この本を読んでスグ、鹿島神宮へ行く機会があったので、
実行する事が出来た。

で、手を合わせて、何をお願いしようかと、そこで初めて考えた。
ひとつのお願い事はスグに浮かんだのだが、
自分の事に関する願い事が思い浮かばなかった。

なので、感謝の気持ちだけを、伝えた。

アルボムッレ長老のお言葉で、
「お参りの時は、願い事より感謝を・・・」
と、おっしゃってたな、っていうのも忘れてはいなかったので(エライぞ!)

しかしながら、「願い事」が思い浮かばなかったとは、
なんて、自分は恵まれているのだ!と、ハッとさせられた。

それもこれも、周りにいる皆に助けられ、生きているからですよね・・・
言葉に出すと、よくある言葉に聞こえてしまうが、
普段いつでも心に留められたら、どんなに穏やかに過ごせるやろか?

毎朝唱えれば、忘れずに一日が過ごせるかな。
それともハイテクを駆使して、時間指定メールで、日に数回配信しようか・・・

良い案を模索してみよう。

『オレは絶対性格悪くない』 有吉弘行



猿岩石の時から好きだったな~。
ビデオもさんざん買ったし、本も買った。

猿岩石日記、結構面白かったんだよね。
きっと、まさか本にされると思ってないから、
人の目を気にした文章でなかったから、面白かったんだと思う。

文才あるな、と思っていた。

しかし、今回の本は、狙い過ぎてるキライがある。
「性格悪いよね~!」って言われたい感じ。

もっと、サラリと、狙わない方が、断然面白い文章を書けたのでは?
お酒を呑んで書いたという一章は、破綻してる感じがとっても良かったし。

最後に、上島竜平さんとの対談が載っていたのだが、
やっぱり有吉はスゴイな、と思った。

的を得たこと、でも、あんまり言われたくない事を、
どしどし言っても、憎まれない、嫌われない。

それは、悪口ではなく、愛だから。
と島田紳助さんが言っていたが、その通りだなと思った。
だから言われたほうも憎いと思わないんでしょうね~。

とても参考になりました。
有吉が実際書いたという直筆のPOPが結構面白かった。
「リリー・フランキーがオススメ!!してくれたら・・・」ってPOPがちょっと嬉しかったりした。

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『人間失格』 太宰治

わたしも、大概が悩みがちであるが、太宰の足元にも及ばないと思った。(当たり前だが・・・)

なんせ、「あたしの悩みは、こうです」と説明が出来るが、
太宰の悩みは何でしたか?と、問われれば、「ん?」と考えてしまうのである。

彼の場合は、「悩む」事が目的なのであるな。


淡々と、自分というものを別の場所から見ているような書き方が、
ぷっ、と笑えてしまう。
そこに、一切の感情を交えずに、語る。

これは勉強になる。
面白い話を「面白い話があるんだけどさ。。。」と前置きしてはいけないのと同じくらい、
「面白さ」の根本のような気がした。
もしかして、ユーモアのセンスがめっちゃあったのでは?と思ってしまう。



印象深い文は沢山あったのだが、コンパクトな言葉・一文だけを書き留めておく。

【人間、失格。】
と、かなり後半で、この言葉が出てくるのだが、
自分自身に対してこれも淡々と、こう述べるのである。

ある事件によって、廃人になってしまう程打ちのめされた。
それは、愛ゆえ、愛情が深かったからこそ、廃人・狂人にまでなってしまった。
そうして出た言葉だったのだ。
それが分かってしまうと、「人間失格だよ~」などと、とてもギャグで言えなくなった。 

悲しみも、また、淡々と述べると、その深さを増すものなのだな、と思った。



【ただ、一さいは過ぎて行きます】
さんざん悩み倒して阿鼻叫喚生きてきての最後の言葉が、とても印象的であった。

道元禅師の言葉
「人生に意味なし ただ生きるのみ」
を彷彿とさせた。

太宰を全集読んでみたいと思うくらい面白かった。

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