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最近焦って読んでしまう。 読みたい本がいっぱいあるから。 でも読むのが遅い・・・ジレンマ。

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『いのちの食べかた』 森 達也


「魚市場はテレビに映るのに、食肉市場はなぜテレビに映らないのだろう?」
という疑問から入って行く。

このシリーズ本が中学生以上向けということで、
とても解かりやすく書かれている。
でもちょっと、森氏の語り口調が、子供扱いし過ぎてるキライがある。

そして、「部落問題」「戦争」が着地点になっている。

「部落問題」を知りたいと思い、この本を手に取ったので、
日本が肉を食べるようになった歴史から、
日本に根付いていた「すべての物にいのちが宿るというアニミズム」の考え方と
仏教伝来時に「動物の殺生を禁じる教え」などによるところから「部落問題」が始まっているような事が解かり、参考になった。

「部落問題」を簡単に説明出来ないのは、ものすごく長い年月をかけて、
日本人の心の中に定着していった考え方、感じ方、あうんの呼吸のような、
「なんとなくイヤだ」という、明確に出来ない感情に因るところなのだな。

ものすごく考えさせられたし、為になった。
でも、ちょっと、題名と内容にギャップがあるね。
わたしは、部落問題を知りたかったから、参考になる本と思うが、
タイトルから入ってきた人は、アレ?と思うかもしれない。

そして、最も共感できない一言があり、ひっかかる。
「ベジタリアンにでもなるしかない」
という言葉。

植物達にも「いのち」があるという事は、思い出さなかったのかな?
これにはいささか疑問が残った。

「知る事」「考える事」「想像する事」「悩む事」を忘れないように。
という、メッセージが一冊を通した、森氏の言いたかった事かな、と思う。

そういう事は、時々、誰かに言ってもらわないと、ホント、忘れてしまう事なので、
だらけた、麻痺したココロに、渇!を入れてくれる、とても良い本でした。
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