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最近焦って読んでしまう。 読みたい本がいっぱいあるから。 でも読むのが遅い・・・ジレンマ。

カテゴリー「エッセイ」の記事一覧

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『白洲次郎・正子 珠玉の言葉』 北 康利


装丁がとても美しい。
正子さんの帯であるそう。

とにかく、お二人の言葉がぎっしりと書かれている。

ゲーテやニーチェじゃないし、珠玉の言葉を言おうと思って言ってないので、
ひとことで、一字千金とはいかない。

「ん?」
と言う言葉も多い。
やはり、その言葉を放った、背景や気持ちが解からないと、
その真意が読めないわけです。

正子さんの言葉で、
『 金は儲けるより、使うほうがむつかしい 』
というのがあったが、これは、それの典型で、
言葉そのままに受け止めてしまわれかねない。

「岩に立つ」の棟梁に向かって、その言葉を言えるか?
と、思ってしまう。
食うに困ったことがない人に言われると、「何も解かってないわね」と思えてしまう。

その言葉の背景を補足をしてもらわないと、
正子さん自身の評価に影響する気がする。

正子さんの言葉で素晴らしかったのが、
『 他人は鏡です 』

『 明日は来ないかもしれない。そう思って生きてるの。
 あんたもそうするといいよ。緊張して生きるようになるから 』

というもの。
ほんとにその通りだな、と思うし、
正子さん自身がいつもそれを忘れないようにしていたのだな、
というのが、すごいな、と思う。
つい、忘れちゃうよね、普通は。

次郎さんの言葉で意外だったのが・・・
『 (正子さんのことを評して)
 うちの婆さんは偉いよ 』

というもの。
家庭の夕食の席で、
「ネクタイを締めていなくてごめんなさい」
と正子婦人に謝った、エピソードが「白洲次郎的」で紹介されていたのだが、
そんな、英国紳士なフェミニストな御方が、妻を、
「婆さん」と呼んだ事。
欧米では、間違っても、自分のワイフを「愚妻」なんて言わないお国柄なのに。
こういうトコロは、日本男子っぽいテレなのかな?


最近、ちょっと、白洲次郎づいてたので、しばらく離れてみようかな、と思う。
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『白洲次郎的』 勢古浩爾


面白い。

白洲次郎の言葉・行動・身近な人からの彼を評する言葉などを通して、
白洲次郎の根底にある原則を紐解く。

主人公は白洲次郎のようだが、実は、作者本人のような内容である。
結局誰も「白洲次郎」ではないのだから、
「白洲次郎的」に生きられるようにするには?
を辛辣に自分の言葉で述べている所が、好感が持てる。

かといって、白洲次郎の全てが素晴らしい、と褒め称えるわけではなく、
冷静に一歩ひいて、白洲次郎が生きた時代と現代とも照らし合わせながら、
客観的に見ていて、良い。
作者の言葉のチョイスが面白いし、乗りに乗って筆が進んでいる時、
ふっと、「ハッ!自分も相当な俗物だ!戒めなければ」
と、思い立てば、「自分にも言っておく、この俗物が!」
と、突然、自分を叱責したり、この作者もまた、面白い。


白洲次郎の言葉(本文より)
「一番嫌いな人間のタイプは?」
「ウソをつく奴」

だそうで、これを大手を振って言える事がスゴイよな。
って事は、ウソをついた事がないという事なわけで。
「ウソをつく必要がない。」
と述べられていた。稀有な御方だ。

作者の見解
「隠すべき過去がない。隠すべき現在がない。隠すべき未来も無い。
(中略)
守るべき自分がない。糊塗すべき自分がない。粉飾すべき自分もない
 のである。」

ぅわーー!
そんな人って、お釈迦様くらいしかいないのではないかと思ったが、
いらっしゃるんですね。

もう、わたくしごときなぞ、粉飾・糊塗・保身だらけですわ。


「強気をくじき、弱きを助け」を地で行くような御方だったようで、
目下の者、女・子供には滅法優しかったそう。

白洲次郎の痛快なエピソードも沢山知ることが出来る一冊で、
何を成したか、に関係なく、人として尊敬出来、倣いたい気持ちになる。

『嫌われない毒舌のすすめ』有吉弘行

なかなか悪くない一冊。どころか、面白かった。
わたし的には有吉を贔屓目で見てしまうので、「良」よりになってしまうのはいたしかたが無い。

自分と有吉では生きている環境が違うので、一概に全て参考になる!とは言えないが、妙に、納得させられる。

わたしは、相手によって、話題や接し方を変える。
意図的にではなく、そうなっちゃうのが嫌だな、と感じていた。

まぁ、普通は、多かれ少なかれそうなんだろうとは思うのだが、
自分に限ってはそれが顕著であるように思われ、裏表のある人間のような気がしてならなかった。

友人から言われ、はっとした一言があった
「どんだけ影響力があるんだよ」

確かに、相手は、わたしの言動に大して注意を払っていなかろう。
「もしかして、アレが、アノ人の気に障ったかな」
というと、一見謙虚そうだが、
「アナタの言動なんてアノ人の眼中にないでしょ」という観点を知らされると、
利己的過ぎる謙虚さなようで恥ずかしくなった。

まぁ、とにかく、有吉も相手によって、自分を変える。らしい。
それがイチバン、人間関係を潤滑にする、と。

自分の言いたい事を言えないと、ワタシはストレスを感じていた。
言えない自分もいやだし、言える様な行間を作らない相手にもストレスを感じる。

しかし、有吉に
「自分の意見なんて言えなくたっていいじゃないか、相手の話を聞いて共感してあげればいいじゃないか」
って言われると、そうだな、と思う。

テレビで見る有吉と、実際の彼とでは少々のギャップがあるように思う。
「うちくる」で竜兵会の面々が来た時、
上島氏が
「有吉は、聞き上手だから・・・・」と言っていた。
テレビで見る彼に、「聞き上手」は対極にあるように見えるが、
よく人の話を聞くから、かわいがられ、許され、笑いになるんだな~と思った次第である。

「聞き上手」は、オトナのみだしなみ

いい、言葉だわ~。やっぱ、有吉、好きだわ~。

『オレは絶対性格悪くない』 有吉弘行



猿岩石の時から好きだったな~。
ビデオもさんざん買ったし、本も買った。

猿岩石日記、結構面白かったんだよね。
きっと、まさか本にされると思ってないから、
人の目を気にした文章でなかったから、面白かったんだと思う。

文才あるな、と思っていた。

しかし、今回の本は、狙い過ぎてるキライがある。
「性格悪いよね~!」って言われたい感じ。

もっと、サラリと、狙わない方が、断然面白い文章を書けたのでは?
お酒を呑んで書いたという一章は、破綻してる感じがとっても良かったし。

最後に、上島竜平さんとの対談が載っていたのだが、
やっぱり有吉はスゴイな、と思った。

的を得たこと、でも、あんまり言われたくない事を、
どしどし言っても、憎まれない、嫌われない。

それは、悪口ではなく、愛だから。
と島田紳助さんが言っていたが、その通りだなと思った。
だから言われたほうも憎いと思わないんでしょうね~。

とても参考になりました。
有吉が実際書いたという直筆のPOPが結構面白かった。
「リリー・フランキーがオススメ!!してくれたら・・・」ってPOPがちょっと嬉しかったりした。

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